面白かった。マルチバースをテーマにした映画初めてみたけど、全部こういう感じなのかな。アクションも凄かったけど、大味なストーリーでしっかり感動できたのが良かった。マルチバースということでいろいろな世界の主人公が登場するんだけど、プロの格闘家になっている世界もあれば、ピザの看板を振り回してる世界もある。手にソーセージが生えている世界もあれば、石ころになっている世界もある。どんな世界だろうと私はあなたと出会っていたし、喧嘩もしたし、助けられてもいたんだと気づく瞬間が1番好きだった。
映像的にもすごく面白かった。石ころの会話を字幕で読むなんて夢にも思わなかった。あと、違う世界の自分の能力をインストールする時に馬鹿げたことをするとそれがトリガーになるという仕組みは、シリアスな場面をいい意味でマイルドにしてくれて、感動と可笑しさを交互に感じさせてくれるのが心地よかった。今流行りのマルチバース、多様性の問題、家族愛、特別な人間じゃなくても自分は素晴らしいんだということ、いろいろなテーマを取り入れていて、今を象徴する映画だと思った。
