ヒトヒト

葬送のカーネーションのヒトヒトのレビュー・感想・評価

葬送のカーネーション(2022年製作の映画)
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映画は、主人公と周辺の人物との対話によって物語が進行していくのものだと今まで思っていたけど、こういうのもありなんだな。メインキャラクターのムサとハリスは寡黙で、逆に取り巻く人や環境音がひどく大きい。周囲の喧騒が、逆に、我々の意識を彼らの内面へと引き込ませる。
棺桶を運ぶという行為には生と死が混在するから、もちろんちゃんとそういう意図があるんだろうけど、些細な風景描写や出来事に対して生と死を結びつけて解釈せざるを得なくなる。そしてそういった出来事が伏線となり、ラストにもつながってくる。
初めてみたトルコ映画だったけどなかなか良かった。
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