たく

すずめの戸締まりのたくのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.0
鍵ひとつで閉じられる過去の重みや痛みこれ如何に。

なぜわざわざこの題材なんだろう。
と思うくらい思想がウネウネ迷走してるように見えた、気がした。
この題材は、真正面からぶつかって欲しかったから新海誠ブランドでなくていい…
いろんな映画のオマージュにオリジナルの枯渇かと肩を落とし、カップルの狭間でシンシンと泣く。

この映画の世界での災いの歴史は、閉じ師の失敗の歴史だったとしたら、二足の草鞋ではなくもっと真剣に…いや。要石は羨ましかったょね。。1番気持ちがわかる気がする…絶対わからないけど。

詰め込みまくった展開と台詞は、普段倍速で見る人には丁度いいんだろうか?にしては、台詞が子どもの台詞じゃなくてチグハグ…憑依された?叔母さんの言葉も、子どもの心に本当はどう響くのだろうか?辛いことだけ見せびらかせて、許しや解決は作為的。本当はそこに葛藤がほしい…不貞腐れるとかではなく。大人は何でも許される世界では子どもたちは息が詰まるばかりだと思う。

どのキャラクターにも生が感じられず、生きたいと叫ぶ場面はBGM並みに流れていった…

ずっと走って、ずっとサビで煽っている。
ミラクルファンタジー
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