映像がめちゃくちゃ綺麗でしたね!
流石新海誠って感じです。
ストーリーは単純明快ですね。
わかりやすい。
僕は新海誠作品は「君の名は。」しか観てないんですよ(浪人決まった時に観に行った懐かしい!)、「天気の子」もちゃんと観ていなくて。
そんな俺が言えるのかって話なんですが、今作は過去作と比べてメッセージ性がかなり明確なものだと感じました。「君の名は。」しか観てないくせにって思いますけど…
というのも、やはりこの作品において避けられないのは震災というテーマですよね。
あの日の出来事をそれとなく示す描写もあれば、かなりはっきりと描いたシーンもありました。その点では観る時に注意が必要かも。事前にそういう描写があるとは知っていたけど、やっぱり緊急地震速報が流れるシーンは心臓に悪かった。
個人的には、身近な人の存在や記憶の喪失をどのように受け止め、どのように生き抜き乗り越えるのか、といった問いを投げかけられたように感じました。人との繋がりの中に生まれる優しさってのもあった。
もちろん、この国に生きる者としてどのように震災と向き合っていくかというのも強く感じましたし、自然に対する人間の弱さも描かれているように思えました。
そういった明確なメッセージ性を感じながらも、後半の展開には少し追いつけなかったというか…
イマイチ感情がのりませんでした。
どんなに震災について考えても、被災された方々の本当の気持ちを理解することはできないんじゃないかという自分の無力さは昔から感じていて。
こういったテーマについて触れる時に、どこか遠い国の出来事のように感じてしまう自分の情けなさ。
そのギャップから、この作品を見て全てを知った気になるのはどうなんだ…?という気持ちになってしまいました。
うーん、どうやって向き合えばいいんだろうなあ。
悔しいなぁ…
結局色々悩みながら生きていくしかないんだろうなぁ
「これで全て解決!平和になりました!」みたいなラストに逃げなかったのが良かったです。ファンタジーですが、間違いなく僕たちにとってリアルなものがそこにはありました。
あ、松村北斗の声がめちゃ良かったですね。
あと、優里とか聴いてそうなチャラ男がユーミン聴いてるの面白かったです。斉藤由貴の「卒業」好きな曲すぎるって!
そして、最近観た映画の中で1番タイトルバックの演出がカッコよかった。
これだけでも大きなスクリーンで観る価値ありますね!
思ったよりRADWIMPSが控えめでしたね。いや、「君の名は。」のテンションで観に行くもんじゃねぇよ!