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すずめの戸締まりの靉靆のネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

新海誠が苦手というのもあるが、できるだけ客観的に観たつもりではある。

だけど、このテーマを扱うにはデリカシーが無いと思った。
実際に東日本をあの場で経験した人たちにはもちろん、地震という身近なものをあそこまでエンタメにされてしまうと薄っぺらくなってしまう。

辻褄が合わないのも多くて引っかかりました。震度6弱の地震が起きてるのに、呑気に猫を追ってフェリーに乗る。そんな地震起きてたら船出なくないか??
それに東日本を経験して親も亡くしているにも関わらず、イスと一緒に戸締りしに行く主人公。小さい頃に体験したということを考慮してももう少しパニックになったりしないのか?母親を亡くしているのにその辺りのネガティブな感情がなかった気がする。。

前作、前々作と比べるに、音楽をあえて使わないようにしたのか。
それなら展開をすこし大袈裟にしないと盛り上がらないし、ただ淡々と見せられている感が否めない。映像が綺麗だからそれで何とか保ってる感じ。

ラスト、また坂で再会を果たすが、ここに来たってことはまた扉が開くということで。気持ちは分かるが笑顔で出迎えるな!と思いました。。
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