すみれmovie

すずめの戸締まりのすみれmovieのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

※長文注意。

金ロー鑑賞。

思っていたよりは面白かった。
ちょっと突拍子もないというか、ついていけないところも間々あったけど、最後はうまく収まったなと。

ただ、終盤の高校生すずめと子どもすずめが邂逅した時のセリフは、まあちょっとやりすぎというか、全部をセリフにしすぎ(個人的には考えさせてくれるようなのが好きなので)かなぁ。

伝えたいことを全部セリフにしてしまっているせいで、想像の余地がないし、どこか白けた気持ちになってしまう自分がいた。
ここが感動すべきところですよ!と感動を強制されているようで。

といっても、未来の自分が現れて、あなたはこうなるんですよと教えてくれたらどんなにか、と思ったことは何度かある。

しんどいとき、つらいときに未来の自分が現れて「大丈夫だよ」と言ってくれたら、うれしいよね。
なによりのお守りになる。

映像は迫力があって綺麗。
このあたりは流石だなと。

キャラ的には芹沢くんが一番好き。チャラそうに見えて実は良い人だし、友達想いだし、教師を志しているというギャップが◎。

遠方(しかも田舎)で車が壊れたらテンパるわ……と思いながら、芹沢くんを見ていました。
JAFでも呼ぶんかな……などと勝手に心配していたら笑、ガムテープでくっつけるという荒業だった(笑)。

というか、
草太の教員試験は結局駄目なままなん?(可哀想)

芹沢くんが「草太は自分を大事にしていないからムカつく」みたいな発言をしていたけど、あれはそのまますずめにも当てはまることだったんじゃないかなと感じた。

自分を大事にできていなかったからこその「死んでもいい」だったのが、徐々に変化し始めて、ラストには「死にたくない」になった。

恋の力は偉大だネ!

環さんの気持ちになったら、まだ高校生の女の子がいつの間にか宮崎から東京に行ってしまった(しかも最初は友達の家に泊まると言い、次に気づいたときには家に連れ込んだらしい見知らぬ年上の男と神戸)なんて心配でたまらなかっただろう。

それを「ちょっと重い」程度にしか感じていないすずめは実に高校生らしくて良かった。

ダイジンが可愛かった。
すずめ、好き。おまえは、邪魔。
すみれmovie

すみれmovie