よんたくろーす

すずめの戸締まりのよんたくろーすのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
1.3
先に言っておくと、過去の新海誠映画もスコアは低い。多分監督とあわないのだと思う。
だから、この映画のレビューも主観的すぎるのだろう。

あえて言うよ。この映画、震災をダシに使ってる気がしてならない。
違うのかもしれないけど、この映画は震災の被災者やこれからの世代に、何の答えも出していない。

回りくどくなく言葉選ばずに言ってしまえば、
「つまんねー話に、震災の話を絡ませてお涙頂戴してんじゃねーよ。映像はいくら綺麗でも、内容はすっからかんなんだよ」
ってことだよ!

震災を伝えていく必要はある。だから作ったといっているが、もっとあるだろ…。
ジャンプ+に漫画が連載されてた「お迎えにあがりました〜国土交通省国土政策局幽冥推進課〜」って作品がある。
この作品で震災10年目に連載された話があるが、これは一つの答えを出している。
こんな戸締りでどうにかするよりも、もっと寄り添い、もっと"わかっている"ように感じる。

この作品よりももっと震災に近く、向き合い、寄り添ってる作品があるなら、この作品の意味って何だ?
ゴジラのように、核に対しての強い批判のテーマがあるわけでもなく、かと言って何かを肯定するわけでもない。
確かに震災について考えることは必要だが、震災を考えるためにこの作品を見るのであれば、間違った選択だと思う。

自分は監督よりも震災のことをわかっていないかもしれない。当時は東京にいたし、直接大きな被害を受けたわけではない。
でも、震災で苦しんだ友人がいたし、その人たちに何もしてやれなかった苦しみは今でもある。
被災者もそうだが、そういう人たちだって多いはずだ。
そういう人たちがこの映画を見たときに一つの答えを出せたら、良い作品だと言えたんだと思う。
しかし、冒頭で書いた通り、私は答えが出せなかった。

本当に主観的なことばっかり書いているが、これしか言えない。
この作品好きな人、ごめんなさいね。