はにかんでる

すずめの戸締まりのはにかんでるのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
2.5
私にとって監督作品は『言の葉の庭』がピークでどんどん合わなくなってしまった。
今作も脚本が全く好みではなくて、登場人物一人一人の意味も、台詞も、何もかも理解できずに終わった。
草太と会ったことあるの?なんでそんなにお互いが好きなの?何のモチベーションがあってすずめはいきなりあそこまで協力するの?ここら辺をすっ飛ばさずに、芹沢とか叔母さんの職場の男性とかいらないキャラシーンを削って深くみせてほしかった。

この感想を書くために監督のインタビューを読んだけど、それでも震災をエンタメとして扱う理由としては軽いんじゃないかというのが個人の感想。災害を人じゃないもののせいにしてまとめるにはあまりにも東日本大震災は日が浅すぎるし悲しすぎる。
この作品で1人でも救われたという人がいるなら大成功なんだと思うけど、地震で多くの被害がある日本の作品として、世界に観られるものとしては「絵が綺麗、音楽がいい、声優がいい」っていうエンタメになりすぎてしまってるのではないか。