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すずめの戸締まりのcrystalpicのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

東京→熊本に行く飛行機で鑑賞

すずめの移動ルートが九州→愛媛→新神戸→東京→とたまたま自分の通る、由縁のある場所が多くて。
新神戸映った時すこしうるっとなった。
でも九州と四国ですぐピンと来なかった自分もいて記憶の風化を痛感した。
こういう作品(他のもの含めて)の存在意義はこういうところにあるのかなと。

地震の発生をミミズっていう天災の可視化?に例えてるのかな。
要石が後ろ戸から出てきちゃうミミズを東西二ヶ所で押さえていたのに、思わぬきっかけでスズメが解放させてしまったことから始まる。

ちょっとすずめの無謀さとかまっすぐさは非現実だったりことの発端作った人でもあるのになんか周りに迷惑もかけてるの、笑っちゃったし共感はできねぇとなったけど。

⚫︎印象的なシーン
地元に戻ってきた時、昔真っ暗にしか見えなかった景色を見ているすずめ。
地震から数年経って景観が復興で少し戻った景色を見て東京出身である芹澤が「こんなに綺麗なんだねぇ」というシーンにはっとして。当時を知る人には消えぬ恐ろしい残酷な風景のまま記憶にあるのに自然や土地は戻り変わっていく。自然災害に対して記憶の風化への警鐘だとか、視覚記憶を写真や絵や文章で記録して伝えることの意義だとか、地震大国において忘れそうになっていることだなと少し我が身を振り返るなど。

松村北斗の声は大変によき笑
エンドロールのアニメーションがよかった。途中ですずめが立ち寄ってお世話になった人たちを逆におばさんと戻るの。

北斗くんの声よき。
恋愛要素は6割減くらいがよかったなぁと思ったり
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