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すずめの戸締まりのnaoズfirmのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.5

戸締り🎬

ストーリーは日本各地の廃墟を舞台に災いを呼び込む扉を閉める為、戸締りの旅に出掛ける主人公たちの姿を描いた作品でした。作品は東日本大震災をベースに、主人公が喪失感や不条理さに向き合い乗り越える姿が描かれていました。作品を手掛けた新海誠監督ですが、これまで『君の名は』『天気の子』など自然災害をテーマにした作品が多く、自然の猛威を美しく描いていた点が印象的ですが、今作では美しいものが命を奪う理不尽さと奪い去られた景色の美しさの二面が描かれていました。この世は予期せぬ出来事や理不尽な出来事で溢れています。"苦しみや困難の先にかならず希望がある"という言葉がありますが、そんな言葉はただの綺麗事であり、保証など何ひとつありません。辛いことや困難を乗り越えるのは他人ではなく、あくまで自分であり強い人間であり続ける事が大切だと思いました。
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