ほ

夏へのトンネル、さよならの出口のほのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

好きなインフルエンサーが評判を寄稿していて、その人の好み的に「恋愛要素の無いボーイミーツガールなのかな?めずらしー」と勝手に思って見に行った。別にそんなことは無かった。

作画や背景美術が美しい。夏の香りを感じる。ヒロインの黒髪の簾のようなシーンも印象的。
きれいなお話と絵を夏の終わりに劇場のデッカい画面と音響で見る、という意味で楽しかった。90分に綺麗にまとまっている。

内容。タイトルやビジュアルで予想していた通りのボーイミーツガールを見せてくれる、ウラシマトンネルというSF要素が面白い。

終盤に主人公が自分のエゴでトンネルに単身突入するとこは(毒親の家庭環境もあるとはいえ)ティーンものならではの視野の狭さ!と感動したし、思春期のデッカいトラウマになってるとはいえ十代の恋愛の男を思ってヒロインが号泣してるところとか純粋に綺麗なお話だなー、と思った。

漫画家(=祖父への思い=過去への思い)になったヒロインがその社会的地位を置き、好きになった少年と"どこまでも自分勝手"に13年の時を超えるのは、ボーイミーツガール!と感動。

学生やティーンのカップル向けっぽい話なので年を重ねすぎた自分には刺さらなかったけど、たまにはこういう綺麗な物語も良いね。
ほ