2022年公開の作品なのに、ガラケー使ってるには、ちゃんと理由があった。未来を描く必要があったからか。
「夏へのトンネル」の意味はよくわかなかった。「夏への扉」からなのだろうけど。もみじが印象的なトンネルだったし。
とにかく、トンネル内は時間がゆっくり進むという設定。で、そのトンネルの中に入るとほしいものが手に入る。
ほしいものを手に入れるためにトンネルに入る高校生の塔野カオルと転校生の花城あんず。
それなりに家庭に問題を抱えているふたり。
平行に飛んでいる飛行機雲が、最後は交差する。
塔野と花城の距離の描き方が絶妙でよかった。水族館の水槽の前とか、夏祭りの花火とか。
無くしたものよりも前に進もうとする前向きな展開。出口にさよなら、なんだろうけど、カレンのことは忘れてやらないでほしい。カレンが戻るきっかけを作ってくれたのだけど。
マンガを褒められて、足をバタバタさせる花城がかわいい。