黒澤明監督のリメイク元は未鑑賞。
カズオ・イシグロ脚本作品かつビル・ナイがオスカーにノミネートされた作品ということで、気になって鑑賞。
お役所勤めで部下からは信頼されているが堅物なMr.ウィリアムズが、余命宣告を受けたことで、残された僅かな時間をどう生きるかに向き合うストーリー。
とにかくビル・ナイの演技が素晴らしかった！ 今年のオスカー主演男優賞って、かなりハイレベルだったんだな…！
メインキャストのエイミー・ルー・ウッドやアレックス・シャープも好きな俳優なので見応えあった。どちらも若手なのに、ビル・ナイに劣らず素晴らしい演技と存在感。2人ともこれまでの映画やドラマではティーンのイメージが強かったから、感慨深い。
ピアノを中心とした音楽も素晴らしく、カズオ・イシグロの脚本は無駄なシーンがないという印象で素晴らしかった。
印象に残る場面が多くある中、Mr.ウィリアムズがスコットランド民謡を歌う場面は特に心に迫るものがあって泣けた…！
一方で引っ掛かった描写は、Mr.ウィリアムズが生き方に迷う場面で拠り所にするのが、かなり歳の離れた女性なんだ… という点かなあ。
リメイク元は観てないからあんまり突っ込めないけれど、その点はモヤモヤした。
それでもトータルで、こだわって作られた美しい作品だと思った。
リメイク元の作品もぜひ観てみたいと思う。。
