言わずと知れた黒澤明の名作「生きる」のイギリス版リメイク。
脚本にカズオ・イシグロは観るしかない。
主演のビル・ナイのファンでもあったので、期待と不安を抱きつつ鑑賞。
結論から言えば、「名作」に入る映画だったように思う。
本筋はオリジナルに沿っているが、
イギリスらしい風景や食事、文化に混ざって、
日本的な役所仕事にもまれる職員たち。
主人公ウィリアムズが原作より結構老けたイメージになっていたので、「死」に対する覚悟はより感じられる印象であったが、
ラストシーンはやはり込み上げるものがある仕上がり。
個人的にはマーガレット役のエイミー・ルー・ウッドが絶妙な演技ではまり役だったように思う。
見て損はなし、の一本です。