生きる LIVINGのTakのネタバレレビュー・内容・結末

黒澤明監督の同名作のリメイク版。
黒澤明版に最大限の敬意を払いながら、部分部分でのアレンジが光ります。
もちろん黒澤明版はクラシックで良質な作品であり、日本人として見るなら黒澤明版の方が共感出来るところが多いような気がします。
それに対してリメイク版、舞台はイギリス、主人公は堅物の紳士。オシャレです、スタイリッシュです。物語の内容はほぼオリジナルと変わりません、余命宣告された主人公が『生きる』とは何か？というテーマを求めます、ラストも一緒です。ただ本作において大事なことはそんなちっぽけな事では無いのです。
生きるとは何か？生きているとはどういう事かを観客に問い委ねるのがオリジナルでもこのリメイク版でも共通し描かれているメインテーマです。
映画を見た多くの人は何かを感じつつも作中に出る役所の残された人々のようにそんなこともあったねと日々に埋もれるて行くし、火がつき自身の命を燃やして生きるようになるかもしれない、そんな作品です。