のく

生きる LIVINGののくのレビュー・感想・評価

生きる LIVING(2022年製作の映画)
4.0
オリジナルを丁寧にリメイクした印象を受けました。普遍的な物語だから、どこの国でも共感を生むストーリーなのだと思います。

50年代イギリスの街並みやファッションを捉えたフィルムの質感や陰影と、クラシック音楽が映画全体に上品な印象を与えていました。ビル・ナイの静かに感情の機微が伝わる演技や、スーツの着こなしも良かったです。

画面の下の方にビル・ナイを配して、上半分は背景を映すショットが多かったのですが、空虚な気持ちや、やり場のない感情を伝えるような構図で印象的でした。
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