ミミズ式SGキネマ倶楽部

東京2020オリンピック SIDE:Aのミミズ式SGキネマ倶楽部のレビュー・感想・評価

東京2020オリンピック SIDE:A(2022年製作の映画)
2.9
昨年2022年に公開された問題の一作。早くもAmazonプライムに来ていたので友人と視聴しました。東京2020オリンピック(開催は2021年)についてを語った作品で、SIDE Aでは、選手にスポットライトを当てています。

 結論から言うと、「見終わったあとの疲労感が半端ない」です。
ドキュメンタリー映画に慣れていないというのも理由の一つだとは思うのですが、物語の様に「起承転結」があるわけではなく淡々と選手たちの生きざまを一人10分程度で繰り返し映し出しているのが原因かと。シークバーを観た時「まだ40分!?」、「いつ終わるの?」となってしまいました。

 また監督の河瀨直美の色が濃く出ており、性差別やマイノリティ、人権問題などテレビでは描かれない部分を前面に出し過ぎた結果カタルシスが全く感じられないものになっています。SIDEBではオリンピックの影の部分を表現したといっているそうですが、SIDEAもたいがい暗かったです。

 心を動かされたのは、冒頭の2020年、21年の東京を映し出したシーン。自粛の影響で閑散とした東京などの都市を観たときどこか切ない様な懐かしい様な気持ちになりました。

 総じて映像自体はきれいですが、永遠かと思う様な時間を過ごすことになりました。ただ他人に「SIDE A見た?私は見たけどね。」といえるので視聴をおすすめします。