ミミズ式SGキネマ倶楽部

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのミミズ式SGキネマ倶楽部のネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

なんというか、可もなく不可もなしという感じの一作でした。インディを御年80歳のハリソン・フォードが演じることによる”老い”の部分は観ている我々も感じていること。そこ自体はそんなに悪くなく、シリーズ恒例の冒頭の授業シーンで求愛されていた若き日の面影はありません。生徒からも奥さんからも相手にされなくなってしまった孤独な老人が映し出されるのは納得の描写と言えるでしょう。

 そんな彼が過去の因縁から再び冒険の旅に出ることになるのですが、この冒険抑えるところは抑えてあります。カーチェイスあり、銃撃戦あり、水中アクションありと盛りだくさんです。海のシーンではアントニオ・バンデラスまで出てきて、物語を盛り上げてくれます。とはいえ、やはりどこか見覚えのあるというか、新鮮味に欠ける絵が散見されていたのではないでしょうか。スピルバーグならどう撮っていたかな…。なんて気持ちにさせられます。

 最後にこれだけはネタバレで言わせてください。マッツ・ミケルセンのきれいな顔がとんでもないことになるのを私は楽しみにしていたんだぁ~!悪役のあんなきれいなオチはインパクトに欠けます。やっぱり悪役は悪役らしく描いてほしかったところ。

 シリーズを観てきた方ならあの音楽を聴けば心が躍ること間違いなし。彼の現状最後の物語を是非見届けてください。