kkkのk太郎

ザ・ロストシティのkkkのk太郎のレビュー・感想・評価

ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)
3.5
ロマンス小説家のロレッタと、彼女の小説のカバーモデルを務めるアランが、ひょんなことから古代のお宝を探す冒険へと繰り出すことになるというコメディ・アドベンチャー。

主人公のロレッタを演じるのは『ゼロ・グラビティ』『オーシャンズ8』の、オスカー女優サンドラ・ブロック。サンドラは本作の製作も担当している。
ロレッタが執筆した小説のキャラクター「ダッシュ・マクマホン」に扮するカバーモデル、アランを演じるのは『キングスマン:ゴールデン・サークル』『フリー・ガイ』のチャニング・テイタム。
ロレッタを誘拐する大富豪フェアファックスを演じるのは『ハリー・ポッター』シリーズや『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』のダニエル・ラドクリフ。
人質救出のスペシャリスト、ジャック・トレーナーを演じるのは『セブン』『オーシャンズ』シリーズの、オスカー俳優ブラッド・ピット。

物語の鍵を握るのはロレッタが執筆した小説「ロストシティ・オブ・D」。
これの元ネタはブラジルの奥地に眠るとされる古代都市「ロストシティ・オブ・Z」。
この遺跡を探すために人生をかけたイギリス人冒険家のパーシー・フォーセットさんは、『レイダース/失われたアーク』の主人公インディアナ・ジョーンズのモデルになったとされています。
彼の人生は『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』(2016)という作品で映画化されていますので、興味のある方は是非ご覧になってみてください(主人公パーシー・フォーセットを演じているのはチャーリー・ハナムだが、元々はブラッド・ピットにオファーが出されていたらしい。スケジュールの都合上断ったらしいのだが、ブラピが本作にカメオ出演していることと何か関係が…?)。

さて、肝心の内容はというと…。
くっそバカバカしいっ!!😅😆🤣
サンドラ・ブロック×チャニング・テイタム×ダニエル・ラドクリフ×ブラッド・ピットという、映画史に名を残すような英米のスターたちが、死ぬほどくだらない冒険にその身を投じているぞ!!

バカみたいな格好をしたサンドラが、バカみたいな格好をしたテイタムと、バカみたいな喋り方をするブラピに助けられながら、バカみたいな顔をしたラドクリフと戦う。
う〜ん。このバカの4乗。

お話は有って無いようなものであり、所々ストーリーテリングのテンポが悪い。
ロレッタとアランの噛み合わないやりとりは確かに楽しいが、そのダラダラと長い会話によって物語の流れがストップしてしまうという瑕疵も多々見受けられる。

決して褒められた出来の映画では無いし、映画館で観る必要がある作品だとも思わないけど、なんか居心地が良いのです。
サンドラ・ブロックを中心にしたキャストの皆さんが、実に楽しそうに演じているので、観ているこっちも楽しくなってきてしまうのです。
好きか嫌いかでいえば好き…、というか、かなり好きなタイプの映画でした♪
…とはいえ、人にオススメ出来るような作品じゃないけど😅

とにかくチャニング・テイタムのアホっぽさが最高に可愛いので、テイタムファンなら必見の作品。
ブラピは本当にゲスト出演という感じなので、彼を目当てに観賞するとがっかりすることでしょう。

大冒険活劇!とかハリウッド超大作!とか、ハードルを上げて観てはいけません。
友達が出ている文化祭の劇を観る、くらいの感覚でふらっと観てみると、最高に楽しい映画ですよ♪
政治的な要素が詰まった映画も良いですが、たまには知能指数5くらいのバカ映画も観ないとね。

…しっかし、ダニエル・ラドクリフにブチギレ演技させたら最高ですねー。
第2のニコラス・ケイジポジションを狙えるんちゃう?
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