ばっちぼっちすてーしょん

追想ジャーニーのばっちぼっちすてーしょんのレビュー・感想・評価

追想ジャーニー(2022年製作の映画)
3.3
オンライン試写会で視聴。
役者をしているも端役で辛うじて仕事を得ている男、文也。四十八歳になり三十年会う事のなかった母親に病床に呼び出された文也は、ひどい言葉を吐き捨て病室を飛び出してしまう。
文也は飛び出した先で退行催眠の勧誘を受け、やり直したかった過去へと目を向けた。

退行催眠の意識の中で舞台と客席を動き回り、十八歳の頃の自分と人生を見つめなおす文也。
舞台の上で場面が変わっていく演出が面白く、出てくるキャラクターたちも個性豊かで面白い。
将来に希望しかない十八歳の文也と、人生に悔いが多くある四十八歳の文也。初めは温度差があった二人が次第に打ち解け、よりよい人生へと向かおうとするのがとても良かった。