ばっちぼっちすてーしょん

星の子のばっちぼっちすてーしょんのレビュー・感想・評価

星の子(2020年製作の映画)
3.0
中学の時友人の家に遊びに行ったらみたこともないお札が部屋の四方に貼られてたり、友人曰く“家族では無い人”の写真が壁に掛けてあったのをふと思い出した。

無宗教の人間にとって宗教は異質に見える瞬間がある。でも、信者にとってはそれが普通の生活であり、確立されたコミュニティの中で日常を生きているのだと改めて感じる。

最後に星を見ようとした3人は、両親と子の星を見る瞬間は別々でも3人一緒に見ようとしても叶わず終わっていた。
あの瞬間の3人は、同じコミュニティの中に居ても同じ景色を見れてはいないけれど、家出した姉を理解し想いながらも叔父からの同居を断ったあの子は決して流されるまま生きることはなさそう。
このまま信者として生きるかもしれないし、脱会するかもしれない。
でも、彼女の意思で決めていきそうだなと思った。

何を信じていようとも、幸せならいい。
でも、それが他者からは異常だと言われることもある。