このレビューはネタバレを含みます
秘書の椎名桔平がとてもよかった。
紅の誘拐に関わってしまったからこそ紅の孤独に寄り添いすべてを理解し身を捧げていて、父の日に貰った絵の裏に書かれた遺書は泣いてしまった。
ただ、紅はこれから罪に問われ更生できる年齢で、本当の親と共にまたいつか一緒に暮らすことができるであろう（教授も待っててくれそうだし）希望があって、そこで終わっていいだろうに、複線回収しましたよと言わんばかりのとってつけたような地震の倒壊で終わらせる必要はあるのだろうか。
自然現象という納得せざるをえない状況とはいえ、若宮がこれ以上苦しまなくなると自分に言い聞かせることは簡単だが、彼女のこれから先の幸せを差し引いても未来永劫の苦しみを取り除くことが若宮の納得できる理由になるのだろうかと思った。
