ささみ

ある夜、彼女は明け方を想うのささみのネタバレレビュー・内容・結末

1.0

このレビューはネタバレを含みます

本編ではヒロインでありながら終盤完全にフェードアウトした「彼女」の心境を描くスピンオフ…だけど、観なくて良かったというレベルでした。

「彼女」の行動はひたすらに自分本位だし「夫」への愛情も「僕」への愛情も感じられなかった。

夫がいる身で男子大学生を誘惑しといて「君が誘いに乗らなければ私は道を踏み外さなかったんだよ?」みたいな謎の被害者気取りには不快感しかない。

「僕」視点の本編では「若気の至りで不倫した所で幸せな結末などありえない」「カッコいい大人になれなくてもそれでも生きていく」といったダウナーな描写を後半見せてくれたけど

「彼女」主人公のスピンオフは「夫」も「僕」も裏切っているけど間男(僕)とはあっさり別れる事に成功し、夫とは3年の海外赴任中おそらく一度も会っていない、それどころか間男に夢中になっていたが泣いて謝り何事もなかったように元鞘に戻る。仕事でも店舗勤務から念願の商品企画部に異動、と何のダメージも受けていない都合良さ。
終盤友人に「恋愛頑張ってw私旦那が迎えに来るからじゃあね〜w」とマウント取るシーンには引いた。
出来の悪いレディコミの主人公を見ているような気分。

というかスピンオフとして出す必要はなく、本編に組み込んでおけばいいレベル。本編もこのスピンオフも無駄なシーン多いし。
ささみ

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