まゆな

骨のまゆなのレビュー・感想・評価

(2021年製作の映画)
4.0
2023年にチリで発掘された、1901年制作の世界初のストップモーション・アニメ……っていう設定で、実際には『オオカミの家』と同じクリストバル・レオン&ホアキン・コシーニャが監督、製作総指揮を『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』のアリ・アスターが務めています。

予備知識なしで臨んだ私は完全にダマされて興奮してた(笑)。仮面を着けた少女が「骨」を使って死人をよみがえらせる儀式、作られたのは100年以上も前、しかも作者不明って! 胸が躍らないわけがない。映像や音の乱れもリアルで、資料写真まで入る徹底ぶり。

ただ、出てくる3人の名前はチリに実在した人物のものなのね〜。映画のパンフレットでは、ラテンアメリカ研究の新谷和輝(にいや かずき)さんがその辺りのことを詳しく解説されてます。観た後に読むとさらに想像が広がるかも。

映像そのものは、チリの歴史に全く詳しくない自分でも十分楽しめました。ぶっちゃけ本編よりもシンプルにもの悲しい雰囲気の映像で、個人的には好みでした。
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