コロナウィルスに効くワクチンが、接種開始になり、バイデンが大統領になり、楽観的に始まった2021年だが、不正選挙を訴え暴徒と化したトランプ支持派が議会に乱入したり、テキサス州で人工中絶禁止法が制定されたり、アメリカ軍がアフガニスタンを撤退したり、環境保護を討議した国際会議では上手くいかず、東京オリンピックは無観客で行われて、黒人を殺害した白人警察官が初めて裁かれ、マスクとワクチンをめぐり国内が分断されカオスだった年だった。
「意識高い系がジェームズ・ボンドを台無しにした」など、相変わらずナルシストで性差別的な歴史家テニスン（ヒュー・グラント）、トランプ支持派として議会に乗り込んで暴れて自宅軟禁されたのに「自宅軟禁じゃないわよ！（足首に付けた監視装置を指差して）ナビの代わりになって便利よ」「マスクは死の罠よ！だからハロウィンにたくさん人が死ぬのよ！」など相変わらずアホ丸出しな自称一般的アメリカ人のトランプ支持派で反マスク反ワクチン派のキャシーに、変わらず笑えながらも、偉い人も一般人も変わらずバカな現実に背すじが寒くなるモキュメンタリー映画。
