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TAR/ターのmhのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
4.0
Fan’s Voice独占最速試写会
に行って参りました。

変な作品、不思議な作品、怪作、観終わった後の第一印象はこんな感じでした😆


ケイト・ブランシェットってどこか人間離れした存在感ありますよね。

解説によると彼女に当て書きされた作品だそうで、主演のケイト・ブランシェットの超人ぶりをいや、名俳優振りを堪能させられる158分でした。

ターは女性指揮者でかなり成功した人、同じオーケストラの女性と暮らしていて子供(養子)がいます。

最初は結構専門的な音楽の話で字幕追うのがいっぱいいっぱいで眠くなりそうだったんですが、その後からだんだん面白くなって来てもうあとは長尺なんて気付かないくらいグイグイ引き込まれました。

子どもの親としての顔、音楽家としての才能溢れる様子、レズと公言してパートナーがいても浮気している?みたいな様子。

女性なのに子供の友達にママじゃなくてパパと自己紹介しちゃう辺り含め中身はまるで男みたい。
権力のある男性と同じ感じなんですよ。パワハラ、セクハラみたいな…

そんなこんなで問題が起きて…
この辺りの展開が面白くてサスペンス調なのもあり、いゃ〜怖かった。
冒頭の音楽専門映画かな?なんて観てたときの眠気なんてすっかり忘れてました。

しかしラスト近くでまたガラッと違う展開に…。

多分これ、二転三転違うジャンルの映画を見てるみたいに変わるので飽きないんですよ。

ケイトブランシェットの「圧」みたいなもあって😂
存在感と言うより「圧」と言いたい😆

けどあんまりガラッとかわるから(もちろん話は続いてますし違和感はないです)

ラストの展開に付いて行けず
おったまげた😂
え?なに?なに?

どういう設定?
どう言う意味?
あの衣装は何??
となりました。

アフタートークの解説でその辺りの話も出て、なるほど腑に落ちました。

聞かなかったら、ラスト不思議映画で終わるとこでしたwww


同性女性の、パートナーと子どもを育ててるって書くとLGBTQ作品なのかと思うでしょ?私も最初そうなのかと思ったら違いました。

ある意味そこも面白い。
色んなメタファーや皮肉や過去の映画のオマージュが入ってるという考察は大変面白かったし納得させられました。

これは見た後に感想を友達と話したくなる映画ですね〜。

現代のSNS描写や風刺とも思える内容もガンガン入ってるし、ラストのアレに至ってはイマドキ過ぎたし、色々後で考えるとかなり突っ込んだ作品でした。噛み砕くと更に面白い。

あとはじまりの曲とラストにかかる曲のジャンルが全く違うのも斬新で面白かったです。

きっと想像と違うものが見れると思います。
定番じゃなく変わったものが見たい方には全力でおすすめです!
mh

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