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TAR/ターのkikuのネタバレレビュー・内容・結末

TAR/ター(2022年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

良い「音」映画でした。子供の歌が突然大きくなる、チェロやバイオリンの良い音、カーエアコンのノイズ、冷蔵庫の音、メトロノーム、ランニング中に聞こえる悲鳴、ぐるぐる回る水の音、ドアチャイムのピンポーン、などなど、見続けていると映画の中で鳴る色々な音が気になってしょうがなくなるから不思議。で、オーケストラのジャーン!の音が一番怖かった。
ピンポーンの音が音階に聞こえる、サンドバッグを叩く音もリズムを刻む、絶対音感の音楽家のケイト・ブランシェットがノイズ音に踊らされるのも良かったけど、印象に残るのは、デカい音怖いみたいな。
クラシックは全然聴かないけど、いい音で鳴ってるのは解る。
思い出したのはロックコンサートのデカい音が怖い、みたいな感覚。
音響が映画賞に何にも引っかからないのが不思議です。
映画館で音を体験出来たのが良かった。
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