“MONS-TAR覚醒🎼”
凄い映画を観てしまった😯
この作品のテーマは?と聞かれたら…
冒頭のミステリアスなシーンと終盤の流れから、キャンセルカルチャーに目を向けたくなりますが、それはサブテーマにすぎず本当のテーマはトッド・フィールド監督が作り上げ、ケイト・ブランシェットが演じる「リディア・ター」という人物そのもの
それほどまでにその人物造形が凄すぎる!
本作は登場人物自体が映画芸術になりうるということを感じさせてくれる作品でした
序盤はその人物像を理解させるために会話を中心に進んでいくのですが、その情報量は半端なく、ついていくのに必死😅
ただそこを乗り越えると、彼女の抱える闇と精神的に異常をきたしていく様子を感じながら「彼女に何が起きているのか?何をやらかすのか?」というドキドキハラハラのサスペンスモードに入っていきます
それに加えて映像的情報量も膨大
これは絶対伏線だろうと思わせるカットと演出だらけでこれまたたいへん😅
特に彼女のパーソナリティが凝縮された教室での長回しシーンには痺れました
それでも2時間半以上の長さを感じることなく最後まで楽しめた理由はケイト・ブランシェットの凄まじい演技とトッド・フィールド監督の緻密かつ考察しがいのある脚本と演出
おそらく「リディア・ター」はこの二人のキャリアで今後も語り継がれる代表的なキャラクターになるのではないかと思います
なのにオスカー6部門にノミネートされながら無冠という謎???
そしてラストシーン
一度は頂点を極めた彼女がどん底の中で気づいた音楽芸術のあるべき姿
…からの彼女が指揮する曲に思わず😁
それは再び頂点を目指す為のスタートなのか?
それとも復讐へのスタートなのか?
怪物だ〜れだ
p.s.
サントラが本作でも登場する「グラモフォン」からあのおなじみのジャケットデザインで出ているのにビックリ
ケイトが指揮をしているテイクも収められているとのことで購入決定👍