デンマちゃん

TAR/ターのデンマちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

TAR/ター(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

◼︎Cate Blanchettすげー!演技が上手いというレベルを超えて、この人物は画面のこちら側の世界に実際に存在しているのだと確信させる説得力。耳ホジホジみたいな仕草とか目とか。(目の演技は奥さんと秘書さんも印象的)しかも最初から最後まで出ずっぱり。僕も環境音とかに過敏なんすけど、冷蔵庫って結構うるせーよね。

◼︎Cate演じる稀代の指揮者によるオケの私物化、パワーハラスメントとのその因果について描かれるわけですけど、日系企業ってこういうの常態化してるイメージだから「へ?」って拍子抜けしないのかな。前職にはこの手の管理職チラホラいましたが奴らの転落は未だか。

◼︎toho日比谷のプレミアムシアターには良し悪しがあって、音の反響とか強弱が素晴らしい反面、画面が大きすぎてSMSやネット記事などの文字情報を追うのが追いつかない。近年珍しい説明過小映画なので集中して観ないと置いてかれる気がする。

◼︎NYの実家(隠れ家)で金メダルをかけてるシーンあたりからのやけに長めのエピローグが笑える。あと珍しい弱者男性(風)Mark Strong。

◼︎個人的な偏愛ポイントとして、作中cateの衣装が趣味ど真ん中で最高だった。Margaret Howell風味、黒+一色使いのジャケパンスタイル。シャツって無限大なんだよね。(意味不明)