マエストロ”ター”の人間性。
序盤はターの人間性を執拗に描写していく。ケイト・ブランシェットが「振る舞い」で彼女の人間性を見せてくれる。
彼女はコントロールしないと気が済まない。
音楽にとってテンポは重要なのだが、指揮者なんだからテンポをコントロールする事は当たり前ではないかと思った。
彼女はレズビアンでマイノリティなのだが、成功者だ。
だけど肝心なところは敢えて描写しない。
なので、本当なのか嘘なのか…
意地悪な表現だなと思った。
私は少し彼女に同情してしまった。
マイノリティってなんなんだろう。
“ター”という1人の人間を演じきったケイト・ブランシェットには心から拍手を贈りたいと思う。
正に『考えさせられる』映画でした。