なお

TAR/ターのなおのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
4.1
どこからが狂気なのか分からない。
ケイト・ブランシェットがとにかく美しい。綺麗で、カッコよかった。シワがかえって奥深さを表現していた。性別・年齢を超えた美しさだった。

冒頭から、セリフのひとつ一つがすごく詰まってて、一回じゃ全てを咀嚼できなかった。巻き戻してもう一回聞きたい、と思った。
どのシーンも絵になる。パシッと決まってて、ずっと見ていられる。ケイト・ブランシェットがいつ見ても様になる。かっこいい。ああいう格好したいな、と思った。肩掛けのセーターの色、シャツの色、質感、オーバーサイズのシルエット、ウエストが締まったパンツ、サングラス、洗いざらしの髪、どれもカッコよかった。

劇中であんなに上質なクラシックが流れてたのに、エンディグでゴリゴリのEDMが流れてきて、頭ぐわんぐわんになった。
何これ??って終わりだった。

多分各所に伏線みたいなのが散りばめられてた。
幻想?に映るアジア系の原住民ぽい男の人、その人とターが一緒に映ったモノクロ写真。あれはかつて研究してた民族音楽と関係があるのだろう。ボロアパートで襲った?のはその男?
一番最初に後ろ姿だけ映った赤毛のロングヘアの女性がクリスタ?クリスタとターは関係を持っていた??
飛行機?のなかで破り捨てた「CHALLENGE」 の本にあった文様、メトロノームの蓋?にあった文様、ペトラの部屋に粘土で作られた文様、あれは何を意味している?


点はあるのに、繋がらない。
????で終わるけど、見た後心に残るものがたくさんある。そういう映画だった。
なお

なお