YukikoSwan

TAR/ターのYukikoSwanのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
4.2
この映画はすごい🤯秀作!!
すぐもう一度見たくなって見ちゃった!

TAR

鑑賞しました❣️

カリスマ性、権力のもつ恐ろしさと崩壊

ケイトブランシェットすごすぎるー🤣
まじ怪演!!主人公は最初の企画では男だったらしいけどトッドフィールド監督が、ケイトブランシェットにしたいと考案したとか。

伏線っていうのかな、一度見た後あれはなんだったんだ、、、?が多くて気になりすぎておかわり鑑賞してしまいますね。どうしても。

テンション高い映画ではありませんが、権力者のセクハラパワハラが騒がれている昨今にめちゃくちゃハマっている映画なのでお勧めします!!ちゃんと問題提起してる映画。

ハッピーエンドとなったのか?バットエンドとなったのか?解釈はあなた次第、、、

以下ネタバレしてますので、
未鑑賞の方はお気をつけくださいな🚧

ターの音楽に対しての姿勢はすごく誠実だし、本当に音楽を愛して感性とスキルすべてを使って音楽を奏でようとしている。
1回目鑑賞時はターが語っていることもかっこいいしカリスマ性があって、冒頭シーンからもう崇拝しちゃう感じになる。

、、、けども、見ているうちに人間関係、特に女性関係はひどい?と気がつく😅
ターは音楽に対しては謙虚でも、人に対しては傲慢。自分よりレベル上って人は過去の偉人であり、今は自分が支配者であるということを無意識に理解している。
映画鑑賞者はターと秘書のフランチェスカの関係を通して、前になんかあっただろうクリスタの自殺を通して、新人チェロリストオルガ、妻のシェロンなどとの会話や態度からターってやばくない?と気がついていく。

男だろうと女だろうと性には勝てないのかしら?笑
ターが崩壊後、フィリピンっぽいとこで、マッサージを申し込んだあと吐くシーンがありますよね。あれ、受付の女の子が言う金魚鉢の中の女の子らがオーケストラのメンバーの未成年(自分が気に入って手をつけてきた子達)と重なって見えて、自分のやってきたことを理解したから吐いたのかな?と思いました。
権力者怖いですね〜、権力者側からしたらただ恋してました、気に入ってました、とかいう軽い感じなんですもんね。当人たちは未来壊されたりしてるのに。

良き比喩でマーロンブロンドが地獄の黙示録の撮影でワニを川に逃したとかいうのも(日本語訳ではそこまで情報出てこないけど)言ってましたよね。権力者ならなにやってもいいんかい!って突っ込みたくなる。

でも実際ありますよね、各方面のカリスマ性のある権力者に気に入られれば上に行ける、気に入られなければ終了。なんてこと。
簡単に転がってる話。
日本のジャ◯ーズとかまさにそういうことだったでしょうね。

この映画のところどころで少しホラーテイストになるのも謎が深まっていいですよね。
比喩表現ぽく見させていただきました。
2回目鑑賞すると冒頭のスピーチにかなり伏線はってることがわかってもっと深く理解できた。

ターの崩壊具合めちゃくちゃすごかったなぁ。ケイトブランシェットの演技なしには表現できないね、あれは笑
最後のシーン、モンハンのオーケストラの指揮をするという仕事でも手を抜かず音楽を愛するターを見れて、私はハッピーエンドだと思いました💓
YukikoSwan

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