実力派女性指揮者が壮絶で究極の演奏をなんちゃら...みたいな映画かと思ったらなんか違った。
単にブランシェット様のカッコよさが味わいたくて見たんだけどなんとなくやりすぎ感もあった。字幕も男性っぽく「~だ」とか。まあ「パパ」だからな。
心は完全に男性なのかなんなのか。『アイム・ノット・ゼア』みたいに髪はそれっぽくしなかったんだな。結局あくまで「女性」指揮者っていうのが売りな人なのかな。
やっぱああいう醜聞的なのって身内からだよね。こわいこわい。
一見堂々としていて実力は確かなんだけど割と器が小さくて俗っぽいター。こういう人物に無意識に抱いてしまう理想像というか固定観念があって、それが事あるごとに壊されていくミリ単位な残念感が心地悪い。
後半は「ターも人間なんだ」みたいなある種惨めな同情のようなものも生まれてやるせない。そういう赤の他人に対する「なんかいい」「なんかやだ」みたいな浅はかな見かたをする己の身勝手さまで感じて更にいい気がしない。
どの視点で見るかで感想も変わってくるやつ。
読んだらもう一度見返したくなる唸る考察↓
【「TAR ター」 ネタバレ解説】
https://ameblo.jp/moji-taro/entry-12803877975.html