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モリコーネ 映画が恋した音楽家のsnatchのレビュー・感想・評価

5.0
今、私はモリコーネの映画音楽の海を漂っている🥺
人間の芸術への創造力の高み極み
数々の著名な監督達は、モリコーネが自分を超えて自分の映画をわかっていると分かり、彼に音楽の全権を渡す

以下、内容に触れています

トランペッターの父親から音符を学んだ幼少期から丁寧に紹介してくれる。音楽院で学んだ正当な学びと同時に、生活費を稼ぐために経験するバンドでの自由な演奏、そして少しずつ映画音楽の世界が彼に近づいてくる
彼の音楽の枠が突き破られていく
彼は自由

これを普段は控えめな当の本人が豊かに語り、当時の関係者が証言していく編集場面はとても楽しいです😊
人間楽器のようにいろんな自分の映画の名曲を口ずさむモリコーネは可愛い♡♡♡
クロサワの「用心棒」で映画音楽というものに目覚めた自分にとっては「荒野の用心棒」シリーズの今までの映画音楽に革命を起こす彼の音脳に興奮する。しかし、セルジオ・レオーネのあのやきもちには😤、あの時あの監督とのコラボが実現していたら、どんな凄い映画が出来上がっていたのか!


過去を受け継ぐ作曲家たちには、異端とされ孤独に落とされそれを抱えていくモリコーネと、彼の影響を浴びないわけにはいかなくなり、尊敬の念へと変わっていく恩師や作曲家たちの姿も感動しました🥺

一本ずつ映画音楽をノリノリで心から解説してくれる彼を見ていると、次々と新しい音を生み出す比類なき天才な部分と、やはり見せないけれど努力の塊りだったのだと思う、このモリコーネの部屋がそれを表している

彼が解説してくれるのでホント映画音楽の勉強になった。対位法とかなるほど🙄と思いました!

紹介された全ての映画音楽が素晴らしいですが、私は特に「ミッション」の場面では思わず🥲あとアカデミー賞なんて器が小さい、放っぽときゃいい!

ぜひ、映画ファンの皆さま、明日から劇場に走って音魂体感してください♩♩♩
私の好きな監督タヴィアーニ兄弟も出てきた♡
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