マサミチ

モリコーネ 映画が恋した音楽家のマサミチのレビュー・感想・評価

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すごく馴染みのある映画作曲家だと自分では思っていたのだが、このドキュメンタリーを観るとまるで知らなかったことばかり。

まさか始まりがトランペット奏者から、しかも父親との親子2代で。へェ~。

セルジオ・レオーネ監督との最初の打ち合わせでお互い小学校の同級生だったと気づく辺りは笑ってしまった。それにしても出来すぎた話ですわね。

【荒野の用心棒】【夕陽のガンマン】【続・夕陽のガンマン】【ウエスタン】とマカロニ・ウェスタンの名作がスクリーンに流れ、聴き馴染みのあるテーマ曲が大音響で聴こえるとそりゃ観ていて気持ち高ぶるのを抑えきれなかったですよ。このドキュメンタリーは編集が上手いですね。

興味深かったのは【殺人捜査】の下りだったと思うが、監督が付けた安っぽい音楽を頑なに否定して新しい音楽を付けてそれが成功した部分。
映画音楽の重要性を改めて感じさせる。

有名な【ニューシネマパラダイス】はこのドキュメンタリーの監督がトルナトーレだから照れがあったのか割とあっさりと紹介し、【ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ】と【ミッション】に多くの時間を割いて紹介する。ここでオスカー作曲賞を獲れなかったのは確かにオカシイだろ?

それにしても映画作曲家としてはモリコーネの対極のようなハンス・ジマーまで彼にリスペクトを捧げてインタビューに登場するなど豪華な顔ぶれ。

サントラが欲しいな。
マサミチ

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