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モリコーネ 映画が恋した音楽家のnumasanのレビュー・感想・評価

3.9
エンニオ・モリコーネ、私の知識では数々の映画音楽を生み出した巨匠ということしか知らなかったので、彼はどのようにして音楽を創作してきたのかを知りたくて観ました。
エンドロールの時、私は感動して泣いていました。
一言でいうと正に映画に命を吹き込む芸術家といえるすごい人であったことが良くわかりました。
1950年代から映画音楽を作曲していたモリコーネさんですが、まだ音楽の認知度が低く映画の添え物程度にしか考えられていない悲しい時代…、脚本や映像の情報からオリジナルの音楽を作曲して監督と口論してでも映画の完成度を高めるために妥協しない姿勢が素晴らしいです。今は映画音楽の重要性は認知されているのではないかと思いますが、モリコーネさんは今の映画音楽というジャンルを生み出した正に開拓者だったのですね!すごい人です。
映画で流れる曲も様々な思いが込められたことが紹介されたりして、そこまで考えていることに脱帽しました。
これを観た後、モリコーネさんの手がけた映画を幾つかあらためて観てみたいと思いました。
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