邦題が良いですね。まさに映画が恋した、映画に愛された音楽家モリコーネのドキュメンタリー。
医者になるつもりが父親にトランペット奏者になれと言われなるモリコーネ。最初はアレンジャーとして頭角を表し、ポップミュージックの分野でも成功していたのは知らなかった。
そしてセルジオ・レオーネとの黄金タッグ!なんと二人が小学校の同級生だったとは!まさに運命(しかも同級生というのは本人たちも後で知った流れ)
そもそもウエスタンモノといえば、モリコーネの音楽が思い浮かぶが、あぁいった音色がめちゃくちゃ斬新で衝撃だったというのが面白い
また「時計じかけのオレンジ」のオファーがきたけど、レオーネが断ったというのはブロマンス的で面白いと思った
ハンス・ジマーや何と言ってもジョン・ウィリアムズがモリコーネの凄さについて語ってるのは感動しちゃうよなぁ。
いきなり音符に起こして曲が出来ちゃうモリコーネの天才性も分かるし、いわゆるハイカルチャー的な意味でのクラシック界でも評価されていたことが分かり偉大さがよく分かった
そんな何でも出来るモリコーネの音楽を一番愛したのはやはり映画であって、映画音楽との愛憎関係の果てにアカデミー賞を受賞する流れは本当に感動的
ドキュメンタリーとしては知らない人が出てきた時に、こいつ誰だっけ?となるところを適度にテロップを出してくれる作りが良かった。後は存命中に撮影してたのも良かった
同じようなテンションでずっと続くので、長いことは長いけれども音楽を浴び、彼の音楽が流されていた劇場で見るべき作品