とか26

リベリオンのとか26のネタバレレビュー・内容・結末

リベリオン(2002年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

下手すれば10年ぐらい前から
webサイトやらTwitterなんかで
映画ファンたちのガンガタへの敬愛ぶりは
幾度となく目にしてたので、
ようやくその全貌が観れて達成感もひとしお。

そして驚いたことに
ガンガタのアクションシーンよりも、
【リベリオン】って作品自体の
ストーリー展開が素晴らしく面白かったのは
まったくもって予想外の幸運だった。

クールで冷淡な主人公の心が、
詩に触れたことで波紋を起こし
薬が切れたことで明確に揺れはじめ
音楽を聴いたことで感性を取り戻し
犬を助けるために反撃を起こすっていう、
溢れんばかりの人間味に染まっていく過程が
恐るべき共感度によって描かれていくから
主人公に対する応援の気持ちが止まないし、
往復ビンタのテンポで挑発してくる
相棒との関係性にも緊張感うまれてて良かった。

ショーンビーンが出てたので
今回は生き残れる役なのか楽しみにしてたけど
さすがは名誉殺され職人、もはや自分から
頭下げて殺されに行ってる勢いでした。
退場が早すぎて唖然とするし、
ショーンビーンの奥さんとして出てくる
メアリーの方がメインキャラになるの
パワーバランスちょっとイカレてて好き。
メアリーより、ショーンビーン退場と同時に
主人公の奥さんが捕まって火刑に処されて
主人公覚醒の方が
個人的には理想的だったけど〜。
元相棒の奥さんと
イチャイチャ展開スタートするもんだから、
ふつうに小一時間は動揺してました。

ガンカタが絶賛されてる映画だけど
ガンカタ自体にはあんまり心が動かなくて、
「何がそんなにときめくんだろう…」って
いろいろ調べてたら、アレだった、
【パルプフィクション】を初めて観たときの
時系列入れ替えの何が面白いのか
よく分からなかったときのアレ。
アイデアが画期的すぎて
いろんな作品が取り入れたことで、
元祖が淘汰されるあの現象だった。

【デビルメイクライ】なんかの
銃の撃ち方とかも
この作品から来てるらしくて
そりゃ今更、ガンカタ観ても
新鮮さ無いよな〜ってしっくり来た。
序盤のガンカタ説明みたいに、
立ち位置とか考ながら戦ってる感も
ぜんぜん分かんなかった〜。
全力で特攻してるだけにしか見えない〜。

ただストーリー展開の分かりやすさと、
主人公への共感度の高さが
明確に面白さへ変換されてたので
かなり好きな作品でした。

たった一撃のベートーヴェンで
感性取り戻して涙に崩れるの最高だし、
国を敵に回しても守りたい
可愛い犬の説得力、ハンパなかった。
かわいかった…。

ありがとうございました。
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