ハレルヤ

リベリオンのハレルヤのレビュー・感想・評価

リベリオン(2002年製作の映画)
3.9
第三次世界大戦が勃発した近未来。生き残った人類は争い事を防ぐため、感情を無くす薬を飲むことが義務化される。違反者は処刑。そんな世界で特殊捜査官を勤めるジョンは、アクシデントで薬の服用が途切れたことをキッカケに、この独裁国家に疑問を抱く。そして反旗を翻していくSFアクション映画。

公開当時から知っていた作品でしたが、あの時は「マトリックスのパチモンやろ」的な考えで見る気は無いままでした。しかし今でこそ主演のクリスチャン・ベイルの地位はまさにトップクラス。作品自体も高評価。自分の中で改めて見てみようという意識が芽生え、この度初鑑賞。

本作でのアクションを象徴するガン=カタ。2丁拳銃をカンフーのように扱い、圧巻の勢いで大勢の敵をなぎ倒していく戦法。クリスチャン・ベイルが驚異的な身のこなしで戦い抜きます。

特にラスト10分での大バトルはまさしく本作のハイライト。何十人といる敵を一歩も引かずに次々と倒しまくるジョンの戦いっぷりには胸が踊ること間違いなし。

そんなアクションは「マトリックス」に負けないほどの充実度を誇りながら、感情の大切さについても触れた内容になっています。戦争は起こらないが人間ではなくロボットのような生活を強いられる人々。そんな世界への反抗。人間らしく喜怒哀楽を感じるという当たり前な事を封じられた世界の恐ろしさを感じました。

暴力描写も比較的控えめなので、過度なバイオレンスもありません。なので血生臭い映画が苦手な人でも楽しめると思います。
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