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リベリオンのkazuuuのレビュー・感想・評価

リベリオン(2002年製作の映画)
3.7
SFアクション大作。感情が抑制された社会を舞台に、人間とは何か、文化とは何か、を考えさせられる。
感情を無くし、まさに社会の歯車として働く主人公に対する、「あなたはただ時計の針を進めているだけ」という台詞は刺さる。時計の針を進める中で感じる怒り、悲しみなども含めた感情一つ一つが、人間として生きる事の意味なのだろうか。
また、文化を生むのは人の心であり、物や場所が破壊されようと、その心が残る限りは消え去らない、とも感じた。

と、このように書くと正統派SF映画のように聞こえるが、この映画で特筆すべき点があるならば、それはガンカタと呼ばれる唯一無二なガンアクションだろう。ガンカタとは、「膨大なデータを元にし、統計学的に有利な位置に自らの身体を移動させながら戦闘する事で被弾率を最小限に、攻撃効率を最大限に高めるという合理化された戦闘術」(ピクシブ百科事典から引用)。
このガンカタを用いた破天荒アクションが最大の魅力であり、両手に拳銃を構えた決めポーズを含め、多くの人々の厨二心をくすぐる作品となっている。
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