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神々の山嶺のツクヨミのレビュー・感想・評価

神々の山嶺(2021年製作の映画)
1.5
エベレストという過酷な環境下の壮絶さ。
山岳カメラマンの深町はエベレストに初登頂したかもしれない事実証拠の報を受け、調査を開始するが…
エベレスト登頂を目指す男たちの極限ドラマ。日本で生まれた小説"神々の山嶺"は漫画化.実写映画化などメディアミックスされてきた人気作品、そんな人気作をフランスがアニメーション化して大ヒットを飛ばしたらしい。
まず今作は予告編やポスターが示すミステリー要素ははっきり言って控えめで、それを目当てに鑑賞するとかなり肩透かしを喰らうだろう。エベレスト初登頂したのは誰なのか…そんなものは正直どうでもいいのではないかと思うくらいに登山の過酷さ映像が本作の肝になっている。大自然の試練としか形容できない極寒地獄、暴風によって発生する雪崩などの脅威、高山地域での気圧の急激な変化による人体影響などなど凄まじい自然描写が擬似体験的なインパクトを与えていた。
しかしアニメーション作品であることを前提にすると、正直表現的な面白さがかなり薄かった印象。漫画化した作品をそのままアニメーションにしました感もありで、あまりアニメーション化した意義が見出せなかったのが評価に響かない要因か。
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