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神々の山嶺のパピワンのレビュー・感想・評価

神々の山嶺(2021年製作の映画)
3.8
「1度、山を覚えたら取り憑かれる。…そういうもんだ」
「俺は最後まで登り続ける、後悔はない」
「登りきっても歩き続けるだけだ」

山嶺と書いて「いただき」と読む!!
フフ…また映画で知識を増やしてしまった…

原作は日本の小説!
ルクセンブルク、フランス制作のアニメ版を逆輸入!
過去に日本で実写化されたみたいだが、そちらは不評の様子…
アニメ版のこちらは現状、好評の様子!
はたして俺に刺さるかどうか!?
時間は94分!見やすい時間なのは嬉しいねぇ!

日本制のアニメに比べるとカクカクした動きだが、日本人をフューチャーしたアニメを外国が作ってくれると思うと嬉しいねぇ!?

あらすじ!
クライマーでありカメラマンであり今作の狂言回しの深町。
深町は、エベレスト遠征に挑むも、結果は仲間を失う失敗に終わる。
そんな失意の中、怪しげな男から、登山家達の遺留品のカメラ、コダック•スペシャルを買わないか?と持ちかけられる。

そして、かつてエベレストに挑戦したジョージ•マロリーもコダック•スペシャルを持っていたことを連想する。
ジョージ•マロリーは遭難してしまったが、登頂の成否自体は謎となっていた。
(ジョージ•マロリーは実在の人物)
もし、登頂成功の写真が残されていたならば、登頂の歴史が変わる重要なもの。

深町は、マロリーのコダック•スペシャルを追いかけマロリー登頂の真相を追うことに情熱を燃やす事になる。
そして、たまたま街でコダック•スペシャルを持ち、2本の指を失った男を見かける。

ここから、羽生の過去の話になりーの。
羽生丈二(はぶじょうじ)、天才クライマーであり、国内の難所も攻略する人物。
しかし、知名度も協調性もないため、資金繰りに困り海外遠征ができていなかった。
羽生は、羽生を慕う岸文太郎をザイルパートナーにするも、一緒の登攀中に事故で文太郎を失ってしまう…
そこからは、さらに単独の登攀を好むように…
そして、世界三大北壁の単独登攀に挑戦をする。
マッターホルン北壁、アイガー北壁を攻略することに成功するも、グランド•ジョラス北壁登攀中に滑落し、負傷し、身動きが取れなくなってしまう…
救助もなく、生死の境を彷徨うが、3日間を驚愕の精神力で生き抜き、指2本を失うも奇跡の生還をする。

その後の動向はわからなくなるも、深町の執念の追跡により、ネパールに不法滞在(!?)しながらエベレストの単独登攀を計画していることが判明。

深町は、羽生の取材、マロリーの真相を知りたいと頼みこむも断られてしまう。
が!諦めの悪い男、深町は羽生の単独登攀についていく決意をする!

はたして、2人の男のエベレスト単独登攀はどうなるのか!!?

てなーーー感じ!
吹き替えの大塚明夫が良いんだわ!
もともと大好きな声ではあるけど、この映画の雰囲気とマッチしまくっていて、まさしく絶妙!
カクカクした動きも味があるように見えてくるのは、日本人が主要人物のヒイキ目補正か??笑

海なし、平地、盆地の埼玉県民の俺にとっちゃ山なんて秩父まで行かなきゃなかなか遭遇しない。
けれど、鑑賞後には山にも興味が湧いてくるくらいには味わい深い映画だったぜ!

短く見やすい割に、登攀中の緊張感、山へ挑戦する情熱、信念が伝わってくる良い映画だった!
なかなか面白かった!
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