順慶

アンネ・フランクと旅する日記の順慶のレビュー・感想・評価

3.8
オランダのアムステルダムにある「アンネフランクの家」は、アンネの隠れ家にしていた家で、いまは博物館になっている。その「アンネフランクの家」から展示されていた日記帳がなくなった。

開かれた日記帳から文字が浮かびあがり、キティーが生まれる。
キティーはアンネが、日記を書くための想像の女の子の友だち。いわゆるイマジナリーフレンド。
そのキティーが現代に姿をあらわし、日記を書いたアンネを訪ねながら、過去と現代を行き来し、アンネの短い人生を描く。

とにかくアニメの表現がすごい。  
行進するナチスの恐ろしさ。直接的に何かを描かないが、知識として少しでもあれば、恐怖でしかない。

日記帳はキティーといっしょに現代を旅しながら、アンネに起こった事実を現代に伝えていく。不勉強なので、知らないこともあった。父が生き残り、日記帳を見つけたんだ。

アンネを描いているのだけど、ストーリーは現代の移民の問題を突きつけていく。どちらも人種の問題で、それはナチスの時代から変わっていないことを感じさせる。
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