アンネの日記に登場する架空の友人キティー。
ある日当然、現代のアムステルダムにキティーが目覚め本当は存在しない彼女の視点から、紡ぐアンネの人生。新鮮で興味深かった。
今も戦争が続いている。
遠い国で生きていると他人事でしかない。そう感じてしまうのも無理のないことだとは思う。ただその「無関心さ」や共感の欠如は「想像力」が足りていないことに起因していると思う。
ウクライナの街中に、戦車の進行を防ぐ為の防御策が敷かれている異様な光景。そして日が経ち破壊された街中の様子もメディアに増えてくる。
それでも関心が向かないのは想像力の欠如。
例えば、、
ある日突然自分の暮らす地域に戦車が侵攻してきたら、自分はどこへ行きどのように振る舞えば良いのだろう?
何年後か分からないけれど終戦後、日本でも国外でも戦争で一般市民に危害を加えた元兵士たちと街中ですれ違うかもしれないし、いろんな形で運命が交差することだってある。
僕の場合はヨーロッパに本社を置く企業の日本法人に勤めているから大なり小なり戦争の影響を受けているからこそ、幾分か他人事とは思っていないのもあるかもしれない。
それでも豊かな想像力があれば、気持ちも変わり、一つ一つの小さな行動にも繋がっていくと思う。
戦争を止めるほどの力なんて誰にもない。
それでも小さな行動でも少しずつ世界に影響を与えると信じる価値はある。