このレビューはネタバレを含みます
ひたむきに努力し続けるケイコ。耳が聞こえないというハンデを感じさせないような風景が映っていた。しかし、日記が読まれて初めて、何を感じながら目を澄ませていたかが明らかになる。ケイコの周りに存在していた風景がいつの間にか自分にとって必要なものになっていたのかもしれない。
脚本は勿論、ライティング・美術の素晴らしさにも目がいく作品。終始、画が美しい。ケイコの表情を際立たせる為のものだと感服。
ケイコはフィクションの存在じゃない。自分の周りにもケイコの様な人たちが沢山いる。決して見えてる世界が全てじゃない。