このレビューはネタバレを含みます
自分は岸井ゆきのの声が好きなんだと思ってたんだけど、ほとんど声を発さないケイコという役でも、その表情や目力にぐんぐん引き込まれていく感覚があった。
本当にこのまま進んでいいのか、どうするのがいいのかの逡巡。
会話というコミュニケーションが大半を占めるこの世の中では、聴こえていた方がスムーズに物事が進むようになっている仕組みがたくさんある。
けど減量失敗したことへの怒号が飛んでるジムの中で黙々とシャドーするケイコの姿を見てると、必ずしもすべてが聴こえていた方がいいわけではないなと考えたりした。聴こえてたとしても、自分の世界を守るために、聴こえないふり、聴かなかったことにしたほうがいいこともあるなと。
最後の試合でケイコが声をあげてかかっていくシーンはぐっとくる。
コンビネーションのキレすごかったなあ。めちゃめちゃ練習したんだろうな。後半で完璧にできたときの笑顔最高だった。