たき

君は放課後インソムニアのたきのレビュー・感想・評価

君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)
4.0
もうこういうの大好きです。

不眠症をこう使うか、という。
自己肯定感壊滅的なふたり。なんで自分だけがこうなのか。昼と夜はそのまま他者と自分を隔てる世界の壁。そりゃ眠れるわけがない。現実はつらいことばかりで、夢なんてみれるわけないんだから。

けど、ふたりだとどうだろう。
つらく苦しい夜を、ともに生きる誰かがいたとしたら?
傷のなめ合いでしょうか。
キッカケはどうあれ、結果夢をみて、夜明けを迎えることができるのだとしたら、傷くらいいくらでもしゃぶり尽くせばいいと思うのです。

ふたりの夢が、徐々に周囲を巻き込んでゆくのもよいですね。
あんなに苦しかった夜が、観望会を通して昼さえうらやむ明るい星に包まれる。よいロジックでした。

キャラ立てとかセリフ回しから、てっきりラノベ原作かと思ったらどうやら違うらしい。でもスピリッツってところがらしいといえばらしいのでしょうか。

森七菜がとにかくくそかわいい。
このひとはそうですな、顔面もそうなのですが、とにかく所作だと思います。二次元みたいな動きをします。大好きだ。

さらに萩原みのりまで出てるとか俺得以外のなにものでもありません。出てるの知らなかったのでゲーセンのシーンでは変な声が出ちゃいました。
このひとは特に動きに特徴があるわけではないのですが、顔面が二次元向きなのだと思います。不純だ。

もはや萩原聖人がこのテの親父演らせたら右に出るものがいない萩原聖人。
たき

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