最愛の妻を亡くした90歳のトムは、2人が出会った思い出の地ランズエンドまで、単身で1300キロ以上のバスの旅に出る。
映画的に大きな出来事は起きない。
バスの旅で迷惑男を追っ払ったり、泣いている女性に優しく寄り添ったりなど、些細な出来事の積み重ねでできたドラマ。
それを支えているのが主演のティモシー・ポール。
バイプレイヤーの代表的な俳優だが、60歳ぐらいで90歳を演じて違和感がない。
過去との回想の中で妻との思い出が駆け巡る。
バスの旅というのが急がずに行くことで、年齢を感じさせる旅に代わる。
最後のエンドロールで実話ということが明かされるが、本人が関心がないのがまたいい。