70年代ホラーのオマージュがふんだんに詰め込まれていて(って、そんな知らんけど)、そうそう、ホラーってこういうベタな感じがいいよな〜なんて思いながらニヤニヤ観られた。そこにちょいちょい外しがあったりプラスαの要素があったりで、エキサイティングやった。
まずプラスαの要素としては、流石A24!という感じの独特の雰囲気が挙げられるかな。冒頭の画面サイズがグッと広がるのとか、うわ~良い~!ってなった。サブリミナル的な演出も画面分割の遊びも、すごく好き。
それから老人の"性"にフィーチャーしたストーリーも独自のもので良かった。若さと老いの対比として肉体という要素はやはり重大で、それが殺戮のトリガーとなるのが新しいと感じた。若者たちは特に悪い奴らってわけでもないんやけど、無意識的に発せられる若さアピールが老人のメンタルを害しているのがよく分かったし、身につまされる思いも少しした。そこら辺に『ゲット・アウト』っぽさを感じたのは自分だけかな?
それから!パンフレットがめっちゃオシャレやった。X型に切り込みが入っていて、あの凝り方には1000円払わずにいられなかった。
それにしても、映画代1500円に対して電車代1500円はちょっとキツい。移動時間に関しては往復2時間半で上映時間より長いし。嗚呼、都会に住みたい。