【詳述は、『梁山泊と祝英台』欄で】序盤は、井上梅次を超える、２群(２人)の掛け合い合戦の弾力に感心も、『カルメン』ベースが次第に重ったるい(オドロオドロまで)だけになってくる。

観賞後拍手喝采。あと30分短ければもっと傑作…ジョニートーの師、ウォンティンラム監督作他のも観たい…井上梅次並みに踊りを活かした笑いと構成のセンスがある。
グレースチャン演じるスージアが初っ端から嫌な女を徹底して好演しているがスリ詐欺結婚すべて男は利用してやってきたわ！と清々しいまでのクズっぷり、ハンファの指輪を奪い窓から捨てるし食いかけのリンゴも窓から捨てる暴君さ、ハンファを10日以内におとしてみせると意気込みおとし文句「ファスナーが壊れたの…」でハンファも生唾ごっくん手プルプル、ウォーアイニーとか言い出す始末で陥落。嫁スーシンに母の世話を頼むとかどうした？ハンファてなるがここですでにハンファとファムファタールスージアの役割が逆転。「本当の愛は自己犠牲だわ」とか言い出し家庭に入るとか抜かし出すスージア、クズっぷりが気持ちよかったのに一気にオンナらしさを出してだめになるかと思いきやそんなことは無く本当に人を愛することで人の心を見出し家族とハンファのためを想って、幽白の垂金権造みたいなクズ夫の下で歌と踊りに精力的に活動を再開する健気さに胸をうたれる。メロドラマとしてのクライマックスが機能、髪に巻きつけたラストカットの「野バラ」で終劇。ジャジャンボー！

• #mingo2022

ニューリッツのタバコのモクモク度凄ェ～。

楽屋でスージアがハンファをからかい半分で口説く場面では、トムとジェリーみたいな音楽。

王さんだけには、超優しい訳を知りたい。

蝶々夫人の扮装した時は美空ひばりに激似。

デジタル上映だけど、原版が良くないのか、影や闇が黒つぶれで、隻眼のデブッチョを殺す場面は何が何だか分からん、分からん。